戦時下の強制労働の現場で起きた悲劇を伝える北海道幌加内町(ほろかないちょう)の「笹(ささ)の墓標展示館」の巡回展が、福岡市中央区の本願寺福岡教堂で開かれている。入場無料で、16日まで。開催にあわせ、福岡県内の強制労働の歴史に関するシンポジウムも11日に開かれた。
幌加内町の朱鞠内(しゅまりない)地区では第2次大戦中、鉄道やダム工事に朝鮮半島出身者を含む労働者が動員され、「タコ部屋」と呼ばれる劣悪な環境で過酷な労働を強いられた。調査では約250人の死者が確認され、うち約50人は朝鮮半島出身者だったという。
展示館は、犠牲になった労働者の位牌(いはい)が残っていた同町の光顕寺の本堂を改装し、追悼と伝承のために1995年に開設され、NPO法人「東アジア市民ネットワーク」が運営してきた。館名は、犠牲者の遺骨が近くの集団墓地の笹やぶの下から多く見つかったことに由来するという。
だが建物が2020年に豪雪…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル